ココロ、オドル 〜満月荘がつなげる3つのストーリー〜

監督:岸本司
出演:尚玄、吉田妙子、ダニエル・ロペス、仲宗根梨乃、仁科貴、池間夏海、加藤雅也
あらすじ:
英語の通じない島の民宿に宿泊することになった外国人夫婦。逃亡中にもかかわらず息子のために島に帰ってきた男。妻が浮気相手と共に島から出て行き、残されてしまった義理の父と娘。不器用ながらも愛を求める3組の家族。そのココロは、美しい慶良間諸島の自然と島の人々のチムググル(愛情)によってほぐされ、やがてオドリだしていく。

 

 

沖縄で活躍する映画監督、岸本司監督の最新作。
2015年の短編映画「こころ、おどる」を基に、2017年長編化する為にクラウドファンディングで資金を募い、ようやく2019年2月2日に桜坂劇場で公開された。

自分の親が映画の舞台の座間味出身で島にはよく遊びに行っており、映画のクラウドファンディングにも出資した非常に公開を楽しみにしてたが、公開初日は桜坂シネコン琉映時代のドラゴンボール公開時並の行列が出来ており、チケットも完売で観る事が出来ず・・・
しかし当日の様子が大手映画サイトのシネマトゥデイに掲載され、大盛況な中封切られた為、出資した者にとってはかなり嬉しかった。
https://www.cinematoday.jp/news/N0106593

なんだかんだスケジュールが合わずにしばらく観に行けず、2月23日に舞台挨拶付きの映画祭出品バージョン(通常上映版より20分長い)が公開されるとの事なので、こちらを観に行くことに。
が、尺の都合上エンドクレジットはカットしての上映・・・
エンドクレジットに記載されているであろう、自分の名前は確認出来ず・・・

本編は観る事が出来たが、クレジット最後まで観る事が出来なかったため、本日通常上映で再度リベンジ。
ちゃんと自分の名前を確認出来ましたよ。

肝心の本編はというと、これがめちゃくちゃ良かったですよ。
出資しているとか、馴染みのある座間味が舞台だからとかの忖度ではなく、岸本監督の作家性が十分に発揮されて、見ごたえのある作品に仕上がってました。

全3話のオムニバス形式の物語で、共通して家族・繋がりをテーマとしており特段目新しさはないが、まったりとした雰囲気ながらも観客の喜怒哀楽を揺さぶる展開で飽きさせない内容だった。

また、映像がとてつもなく美しくかった。座間味島の自然の景色はもちろんのこと、個人的に大好きなのが各話の花火のシーン。
夕暮れに嘉比島方面から打ち上げられる花火を見上げる主人公たちを捉えたショットが印象に残る。
第1話の子どもたちが手持ち花火で遊ぶ中を車で通るシーンは、映画「ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~」を思い出した。

沖縄での上映はまもなく終わってしまうが、内地でも上映が少しずつ増えていってるそうなので、是非とも全国に作品の魅力が広がってほしいものです。

ちなみにこの作品で初めて池間夏海さんを知り、ファンになってしまった。
実写映画版のニセコイ等に出演し、既に全国デビューもしてるからブレイクして欲しいなー

 

 

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