首里劇場 内覧会にて

「首里劇場友の会」の方のご厚意により、首里劇場の内覧会へ行って来ました。

普段入れないところまで案内して頂いたので、ここで共有して広めていきたいと思います。

 

 正面入口と両端窓枠の上映予定作品のラインナップ表

5月までの作品ラインナップが掲載されている

 

 

 

入口入ってすぐ、今は使われてないチケット窓口。

シンプルな料金表とタイムテーブルが掲げられいる。

ちょこっと可愛らしいミニチュアの首里劇場が歓迎してくれました。

側には去年名画座にリニューアルオープン時に寄贈されたと思われるお花も…

 

 

 

通路とチケット窓口内

通路には首里劇場に関するリーフレットや歴代写真

中でも気になったのが、かつてチケット窓口であっただろう小さな小部屋内に書かれた手書きの文字

 

スクリーン

縦3,700cm?

横6,010cm?

 5,900cm?

 

おそらく首里劇場のスクリーンサイズで、上記のサイズで仮定するとシネマパレットと同規模程度のようです。

スターシアターズとユナイテッドシネマ浦添のスクリーンサイズランキング

 

 

 

劇場内は数年前来た時よりと、あまり変わってない様子

しかしよく見ると雨漏りで水溜りが出来ていたり、数日前に壁が崩れかけてきたりと着実に老朽化による崩壊が進んでいました…

 

 

 

あまり見たくない人もいるかもしれません

でも何故だか惹かれてしまう今では貴重な汲み取り式トイレ

このトイレすら歴史的建造物ですね

 

 

 

スクリーン裏、舞台裏も案内して頂き、かつて舞台を行っていた頃の名頃もいくつか残っていました。

首里市時代の地元企業広告、劇団員たちが活用されていたとされる竈や黒板、舞台で活用されていた幕や障子などの小道具が保管されてました。

この辺の写真をあまり多く撮る事が出来なかったのですが、首里劇場の歴史を一番感じるのがここ舞台裏ではないでしょうか。

 

 

 

映写機室と2階客席へと続く階段

階段も途中から左側傾き崩れかけおり、登って向かって左側部分は老朽化が激しいらしく、足場が崩れる可能性がある為立ち入り禁止になってました。

 

 

 

個人的に一番興奮したのは35mm映写機。

フィルムを久々に触って、映写機に掛けさせて貰いました。

電源は絶たれているので上映はもう出来ないらしいのですが、フィルム映画はアナログで手間が掛かるけど、何故か不思議な魅力がありました。

客席部分は数年前までお客さんが利用されていたらしく、寝転がって鑑賞してた人もいたそうです。

2階から天井を見ると今にも崩れ落ちそうなのが分かり、今年の台風が乗り越えられるのかも懸念されてました・・・

 

 

 

あらためて劇場内をじっくり見てみると想像以上に老朽化が凄まじく、この状態で何年も保存をするのは現実的に厳しいだろうな・・・というのが正直な感想でした。
かつて思い出があった国映館やグランドオリオンが、いつのまにか建物が取り壊されて後悔した事があります。
そうならない為にも、今のうちに首里劇場の在りし姿を眼に焼き付けておきましょう。

 

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